日本は世界の中でも極めて自然災害が多い国といわれています。 特に今年は大きな自然災害が多発し、たくさんの方々がお亡くなりになり、今もなお、多くの方々が避難生活を余儀なくされています。 心よりお見舞い申し上げますと共に、一日も早い復旧をお祈りいたします。 ここ武蔵村山市は幸いにも大きな自然災害がございませんが、9月末に日本列島を縦断した台風24号による夜間の暴風は八王子で45.6メートルを観測し、病院の庭にも荒々しい爪あとを残していきました。 庭の植木の管理をしている営繕職員は、折れた枝の伐採や落ち葉掃きなど、総出で後始末に終われました。 病院のある多摩地区では午前1:00頃より明け方まで停電となりましたが、夜勤職員の尽力により無事事なきを得ましたことをご報告させていただきます。
9月18日の昼食、患者の皆さんに1日遅れで敬老の日の行事食を召し上がっていただきました。 献立は、お赤飯、三つ葉とトトロ昆布の澄まし汁、いとよりの煮付け、菊花浸し、ブロッコリー、きのこのバター炒め、マスカットと赤メロンのダイスゼリー、コーヒー牛乳でした。 お赤飯はなかなか召し上がっていただく機会がないので、患者の皆さんからは「美味しい、また食べたい」と好評でした。 当院では月に1度、祝日や季節に合わせた行事食を提供し、患者の皆さんにお食事からも季節を感じていただけるよう工夫しております。 食事形態は、常食、ソフト食、キザミ食、ミキサー食と患者さんひとりひとりの体調に合わせてきめ細かくご用意しています。 (写真は常食とソフト食)
当院の池でカルガモが繁殖し、お引越しをしたことは先日このブログで書かせていただきましたが、狭山丘陵の南、多摩湖の湖畔に位置する当院には、カルガモだけでなく1年中たくさんの野鳥が訪れて来ます。 実際に見ることができたのは、メジロ、ジョウビタキ、シジュウカラ、アトリ、ルリビタキ、アオジ、シロハラ、ツグミ、カワラヒワ、ハクセキレイ、オナガ、ムクドリ、ヒヨドリ、シメ、モズ、イカル、キジバト、ガビチョウ、アオゲラ、コゲラ、カルガモ、トビ、ツミなど23種。 また、姿は見ることはできませんが、ウグイスや時折カッコウのさえずりも聴く事ができます。 先日事務所の窓の外でヒヨドリが騒いでいるのでカーテンを開けてみると、猛禽類のツミがヒヨドリたちに追いかけられていました。 ツミは猛禽類といっても日本で最小のタカで、体長はヒヨドリとほぼ同じくらいです。 主食はスズメやホオジロなど小鳥類ですが、おそらくヒヨドリの雛を狙ったツミがつがいのヒヨドリに攻撃されていたのでしょう。 猛禽類は小鳥を食べ、小鳥は虫を食べ、虫は植物を食べるという食物連鎖では、猛禽類は生態系の頂点の生物ですので、猛禽類が棲息しているということは自然が豊かだという指針となるそうです。 当院は豊かな自然環境の中で、患者の皆さんに毎日鳥のさえずりを聴いていただいています。
記録的な猛暑となっている今年の夏、埼玉県熊谷市では41度1分を観測し、観測史上国内で最も高い気温となりました。 そんな暑さの中、7月末から当院の庭のモミジがもう色づき始めました。 一般的に紅葉し始めるのには、最低気温8℃以下が必要だそうです。 当院は多摩湖畔に位置し周りに雑木林があるので、訪れる方に「ここは涼しいね」とよく言われます。 しかしさすがにこの猛暑、1日の最低気温が8℃を下回っているとはちょっと考えられませんけれど。 美しい紅葉の条件には「昼夜の気温の差が大きい」「平地より斜面」「空気が汚れていない」「適度な水分」など光合成が行いやすい条件が必要だそうです。 当院はこの条件に当てはまり、またモミジの木が多いため紅葉はとても見事です。 特に今年は記録的な猛暑の影響で、日照時間が長く、葉の育ちが良好なので鮮やかな紅葉が期待できそうです。 秋の紅葉の季節には是非紅葉狩りにお出かけください。
8月4日(土)地域交流会を兼ねた納涼祭を行ないました。 第一部の「歌の会」では、ボランティアの江口さんのギター弾き語りで「昴」、「SACHIKO」、「シクラメンのかほり」を熱唱していただきました。 また江口さんのギター伴奏で「われは海の子」、「幸せなら手をたたこう」、「青い山脈」、「ふるさと」の4曲を全員で合奏・合唱しました。 最後は会場からの熱心なアンコールで、もう一度「昴」を今度は全員で歌い、感動のうちにフィナーレとなりました。 第二部は「輪投げとボーリング大会」、職員による手作りの遊具は怪我のないよう安全に考慮しました。 輪投げの的にはチョコレートやプリン、ポーロなどお菓子の名前が書かれており、大当たりに入ると全部のお菓子がもらえるということで、当たりでもハズレでも皆さん大笑い、大興奮でした。 応援していただいていた患者様のご家族や一般参加者の方々も車椅子体験を兼ねて一緒にゲームに参加して頂きました。 皆さん車椅子は初めての体験で、自走は難しいとおっしゃりながらも介護職員に操作の仕方を教えてもらいながら、ゲームを楽しんでいただけたご様子でした。 次回の地域交流会も、皆さんが楽しめる企画をご用意いたします。 たくさんの方々のご参加をお待ちしております。
当院では入院患者様に音楽療法を取り入れたプログラムを実施しています。 音楽療法とは、好きな音楽を聴く、カスタネットやタンバリンなどの簡単な楽器を奏でる、歌に合わせて踊るなど、音楽を通じて脳を活性化させるリハビリテーション法のひとつです。 また、気持ちを落ち着かせるリラクゼーション効果もあり、食欲が増す、ぐっすり眠れる、笑顔が増えるなどの好ましい結果を生み出すといわれています。 その方法としては、音楽を聴くだけの「受動的音楽療法」と、自ら歌を歌ったり、楽器を演奏したりする「能動的音楽療法」があります。 当院では受動的音楽療法として各病室にCDラジカセを設置し、童謡や唱歌、懐かしい歌謡曲やヒーリング音楽を流して患者様に楽しんで頂いています。 「能動的音楽療法」としては内科の医師の指導による音楽リハビリテーションを毎週火曜日に行なっています。 毎月季節に合わせた歌の合唱や打楽器を使った合奏、音楽に合わせた簡単な踊りを踊ります。 「茶摘」の歌では子供の頃遊んだ手遊びを思い出されて遊んだり、「しゃぼん玉」の歌の時には実際にしゃぼん玉を飛ばしたりと介護職員と一緒に楽しい時間を過ごしていただいています。
今年の関東地方は平年より22日も早く6月中に梅雨が明け、連日猛暑が続いています。 全国的にもここ数週間は気温が上昇し続け、内陸部では体温以上の気温になるという命の危険なレベルの暑さです。 当院は多摩湖自転車道沿いに立地しておりますが、この道は1年中ウォーキングやランニング、サイクリングを楽しむ方が大勢行き交っています。 しかし道沿いに商店や飲み物の自動販売機が無いため、時々飲み水を求めて当院を訪れる方がいらっしゃいます。 中には砂漠の中のオアシスにやっと辿り着いた、というような熱中症寸前の状態の方もいらっしゃるのでとても心配です。 熱中症予防には、喉が渇く前に水分や塩分補給をすること、またこまめな休憩をとり無理をしないことが大切です。 熱中症は運動中だけでなく室内でもエアコンを使用せずに寝ているうちに発症するということもあります。 当院では室内の湿度や温度に気を配り、患者様の水分補給も細かくチェックをし管理を徹底しております。 運動中の皆さんも、こまめに水分や塩分を補給し、疲れたら無理をせず木陰でゆっくり休んで充分な熱中症対策をとってくださいね。
7月7日(土)病棟1階の七夕飾りの前でささやかな「七夕の会」を行ないました。 車イスで移動できる9名の患者さんと介護スタッフが一緒に童謡「たなばたさま」を歌い、スタッフが短冊に書かれた願い事を1枚ずつ読み上げました。 「納豆をたくさん食べたい」「つぶあんの大福が食べたい」「はやく歩けるようになりたい」「早く退院できますように」など、皆さんの願いが叶うといいですね。 その後全員でアイスクリームをいただきました。 集まれなかった患者さんにはお部屋でゆっくりアイスクリームを召し上がっていただきました。 久しぶりの冷たいデザート、美味しいと皆さんにとても喜こんでいただけました。
当院の池で抱卵中であったカルガモの卵が6月21日に無事孵り、10羽の雛は母鳥と共に6月30日早朝、お引越しをして行きました。 孵化した6月21日はちょうど自衛消防訓練の日、防火水槽を兼ねた池の水をモーターで汲み上げる大きな音に生まれたばかり雛たちは母鳥の羽の下に隠れていましたが、翌日にはもう1人前に母鳥の後をついて泳いだり歩いたり可愛い姿を見せてくれました。 たまに母鳥が留守にした時は10羽が体を寄せ合い固まってじっとお留守番、しかし日に日に大きく活発になると、行動範囲が広くなり池のあちこちで自由に過ごし、帰ってきた母鳥が鳴いて雛たちを探している姿も見かけました。 母鳥は10羽の雛の数をちゃんと認識しているのだなあと感心しました。 池は四方を壁に囲われているので動物に襲われることはありませんでしたが、カラスやトビ、オオタカなどが飛来してくる心配がありました。 母鳥は雛たちがくつろいでいる時もじっとあたりを警戒していましたが、人間はうるさいだけで襲われることがないと知ったようで、近くで見ていても安心して泳いでいました。 池が見下ろせる病室からは面会に来られたご家族も雛たちが泳ぐ姿を見ることができ、大変喜ばれました。 お引越しをした日は早朝だったため、お見送りをしたのは鳴き声に気付いた夜勤明けの職員だけでしたが、雛たちが無事成長しまた来年戻って来てくれることを期待しています。
当院では年に2回、自衛消防訓練を行なっています。 今年度も6月21日に第1回の訓練を行ないました。 火災発生のサイレン後、まずは室内で病棟から消防署(事務課職員が消防署員役)への模擬通報とベッドパッドを担架代わりにした避難誘導訓練を行ないました。 終了後指導員より先頭の2人は力のある男性の方が良かったとの指摘を受けました。 その後朝からの小雨も止んだので場所を中庭に移し、2人1組で消火器による訓練と今回は防火水槽用の池の水をポンプで汲み上げ、ホースによる本格的な消火訓練も行ないました。 ホースの水は勢いが強いので力のある男性職員が訓練しましたが、その後女性職員からも是非やってみたいとの熱心な申し出があり2名が訓練を受けました。 備えあれば憂いなし、職員一同常日頃から防災意識を高く持ち、入院されている患者さんが安心できるようこれからも努めてまいります。
都バス・西武バス「大橋」停留所下車 徒歩10分